滑稽話

滑稽話

落語「ちりとてちん」は知ったかぶりと見栄っ張りはほどほどに!の教え?

今回紹介する演目は、2007年NHKの朝ドラのタイトルにもなった「ちりとてちん」。上方落語では「ちりとてちん」、東京落語では「ちりとてちん」と「酢豆腐」のいずれかで演じられています。元々は江戸中期の原話であり、明治以降話に手が加えられ「ちりとてちん」で上方でも演じられるようになりました。その後、再度東京でも高座にかけられるようになり、馴染みある噺になっています。
滑稽話

落語「はてなの茶碗」は上方古典落語、帝も関白も豪商も登場するドラマチックな噺!

この記事では上方落語「はてなの茶碗」を紹介します。東京では「茶金」という演目で演じられています。「物の価値がこのようにして決まっていくのか!」と、なんともあやふやな世界に振り回される人物を描いている滑稽噺でもあります。
与太郎噺

落語「天狗刺し」は人間国宝・桂米朝さんが復活させた上方落語の演目!

この記事では、人間国宝であった桂米朝さんが掘り起こした上方噺「天狗刺し」を取り上げます。奇想天外な着想で作られた噺になっています。主役(男)のキャラクターが強烈な印象を残します。江戸落語に登場する与太郎さんを、はるかにしのぐアホに仕立てられています。
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落語『道灌』は前座噺ですが、晩年まで演じた大物落語家もいる!

今回は前座噺の代表演目「道灌(どうかん)」を紹介します。登場人物はおなじみの八五郎、横丁のご隠居、そして八五郎の友人。若い頃の太田道灌は武芸に夢中であり、和歌の道には疎かったとか。その道灌が歌道に励み、その後立派な歌人になった逸話を題材にした古典落語です。
滑稽話

落語「火焔太鼓」は5代目古今亭志ん生の十八番だった滑稽噺

商売下手な古道具屋の主人が、埃だらけだった古い太鼓を大名に売りに行くという滑稽噺です。「火焔太鼓」といえば古今亭志ん生と言われるほど、五代目志ん生の十八番演目です。てっきり東京の噺家だけが演じているものだと思っていたのですが、大阪の高座でも上方風の「火焔太鼓」が高座にかけられています。
滑稽話

落語「親子酒」お酒好きの親子が禁酒の約束を取り交わしますが・・・・・

今回は、お酒にまつわるおなじみの演目「親子酒」を紹介します。 ご存知の方も多いでしょうね。 原話は上方の落語家・初代露の五郎兵衛の作とされています。 東京落語では、酒好きの親子が父親の提案で互いに禁酒を約束する、という短い話しです。 落語初...
滑稽話

落語「こんにゃく問答」での、にわか坊主と修行僧のやりとりと手ぶり身ぶりがおもしろい

寺の坊主に扮したこんにゃく屋の六兵衛が、旅の修行僧に禅問答をしかけられます。何も知らない六兵衛と修行僧・託善の禅問答は、まるでパントマイムを見ているようです。まったくかみ合わない、とんちんかんなやり取りを「こんにゃく問答」と言いますが、落語が生んだ四字熟語のようですね。
滑稽話

落語「粗忽長屋」は二人の粗忽者が見せるタイプ違いの粗忽キャラ

この記事では、そそっかしい性格の人物が登場する「粗忽長屋」を紹介します。 この噺は、東京、上方双方で高座にかけられる古典落語です。 落語の世界では、「そそっかしい」、「おっちょこちょい」の度合いが尋常ではない「粗忽者」が騒動をおこします。 ...