町人が活躍する噺 落語「厩火事(うまやかじ)」は夫婦間の機微を描いた味のある噺 馬小屋の火事で馬の心配より家来の身を案じたという、孔子のエピソードを織り込んで出来上がった噺です。だらしない年下の亭主に毎度腹をたてながらも、どこか亭主を大事に思う髪結いの女房。そんな喧嘩が絶えない夫婦の微笑ましい姿が、聴く人をほっこりさせる噺です。 2023.12.25 町人が活躍する噺
町人が活躍する噺 落語「野崎まいり」は大阪風情が薫る噺!野崎観音へ向かう道中の描写がおもしろい! 今回は上方落語の代表的な演目「野崎まいり」の紹介です。毎年5月に行われる野崎参りは、慈眼寺での「無縁経法要」のことで始まりは江戸時代元禄期の頃まで遡ります。江戸時代、八軒屋家浜(はちけんやはま)船着き場から船で寝屋川をさかのぼり、野崎観音詣でに出かける人が多かったとか。陸路を歩く参拝者との「ののしり合い」に勝てば、その一年福が訪れるという「ふり売り喧嘩」の様子が演じられます。 2023.09.04 町人が活躍する噺
滑稽話 落語「こんにゃく問答」での、にわか坊主と修行僧のやりとりと手ぶり身ぶりがおもしろい 寺の坊主に扮したこんにゃく屋の六兵衛が、旅の修行僧に禅問答をしかけられます。何も知らない六兵衛と修行僧・託善の禅問答は、まるでパントマイムを見ているようです。まったくかみ合わない、とんちんかんなやり取りを「こんにゃく問答」と言いますが、落語が生んだ四字熟語のようですね。 2023.05.20 滑稽話町人が活躍する噺
町人が活躍する噺 落語「三方一両損」~大岡越前が惚れた江戸っ子の心意気 この噺に登場する人物は、左官の金太郎、大工の吉五郎、二人が住む双方の大家、時代劇ではおなじみの南町奉行・大岡越前守です。 三両をめぐる江戸っ子どうしの意地の張り合い、名奉行と言われた大岡越前のとんちの利いたお裁きが、聞いている人の心をほっこ... 2023.02.14 町人が活躍する噺
町人が活躍する噺 落語「まんじゅうこわい」は怖いと言いながら食べてしまう前座話 落語の演目は高座にかけられることが少ない噺も含めると、500以上はあると言われています。 江戸時代中期から明治時代に作られた演目は古典落語と言われ、同じ演目を多くの落語家さんが演じます。 それぞれに工夫を加えて高座にかけられますが、ベテラン... 2023.01.28 町人が活躍する噺
町人が活躍する噺 落語「大工調べ」江戸時代の花形職人・大工の棟梁は威勢がいい 誇り高い大工の棟梁・政五郎と、与太郎が住む長屋の少し頑固な大家との、言葉の行き違いによる騒動が奉行所にまで持ち込まれてしまいます。 2022.12.30 町人が活躍する噺
町人が活躍する噺 落語「小言幸兵衛」長屋の大家さんが世話好きだが口うるさい年寄りだったら 大家・幸兵衛さんは、おせっかいで心配性、おまけに口うるさい人物。 別名「小言幸兵衛」と呼ばれています。 訪ねてくる入居希望者に、心配性が高じて一方的な妄想話で怒らせてしまうという、長屋噺です。 2022.12.12 町人が活躍する噺
町人が活躍する噺 落語「子ほめ」の主人公はお世辞などとは無縁の憎めない長屋の住人 おっちょこちょいで喧嘩っ早い江戸っ子八つぁんはなぜか憎めない 毎度落語に登場するのは八つぁん、熊さん、ご隠居さんに大家さん。 今回は、どこか憎めない能天気な八つぁんの滑稽話です。 私たちの日常では、人間関係は疎かにできないものですね。 お世... 2022.01.23 町人が活躍する噺
町人が活躍する噺 落語「時そば」は寒い冬の季節にピッタリの演目 「時そば」は落語好きでなくても一度は聴いたことのある噺 数多い古典落語の中でももっともスタンダードな噺です。 与太郎噺ですね。 話しの中での時刻が「九つ」、「四つ」、そばの代金が16文、江戸時代ならではの話しになっています。 もう街中で見か... 2021.12.09 町人が活躍する噺
町人が活躍する噺 落語「たらちね」は、長屋で一人暮らしの八五郎に不釣り合いの嫁がくる滑稽話! 落語「たらちね」の楽しみ方~思わず笑ってしまう不思議な魅力~ 今回紹介する古典落語「たらちね」は前座話とも言われ、寄席でも聞く機会が多い演目です。 上方落語では「延陽伯(えんようはく)」と演目名が変わります。 舞台は落語でおなじみの長屋、登... 2021.11.28 町人が活躍する噺