町人が活躍する噺

落語「厩火事(うまやかじ)」は夫婦間の機微を描いた味のある噺

馬小屋の火事で馬の心配より家来の身を案じたという、孔子のエピソードを織り込んで出来上がった噺です。だらしない年下の亭主に毎度腹をたてながらも、どこか亭主を大事に思う髪結いの女房。そんな喧嘩が絶えない夫婦の微笑ましい姿が、聴く人をほっこりさせる噺です。
人情噺

落語「芝浜」は聞く人をホロリとさせる人情噺の代表格

「芝浜」は年末になると演じられることの多い人情噺です。噺のヤマ場は大晦日の設定になっていますので、12月に演じられると聞く人の心に響きます。 演じる噺家さんにはそれぞれの工夫があり、見せ場になる夫婦の会話にはホロリとさせられる秀逸の人情噺です。
人気落語家

露の団姫は上方落語家で天台宗の僧侶!尼崎市に道心寺を開山!

この記事では女流落語家で天台宗の僧侶でもある、露の団姫(つゆのまるこ)さんを紹介します。高校卒業と同時に落語家になりたいと、露の団四郎へ入門しています。併せて、僧侶になることも心に秘めていたそうです。初代・露の五郎兵衛が僧侶であったことから、二代目・五郎兵衛門下の団四郎へ弟子入りした異色の上方落語家です。
町人が活躍する噺

落語「野崎まいり」は大阪風情が薫る噺!野崎観音へ向かう道中の描写がおもしろい!

今回は上方落語の代表的な演目「野崎まいり」の紹介です。毎年5月に行われる野崎参りは、慈眼寺での「無縁経法要」のことで始まりは江戸時代元禄期の頃まで遡ります。江戸時代、八軒屋家浜(はちけんやはま)船着き場から船で寝屋川をさかのぼり、野崎観音詣でに出かける人が多かったとか。陸路を歩く参拝者との「ののしり合い」に勝てば、その一年福が訪れるという「ふり売り喧嘩」の様子が演じられます。
滑稽話

落語「親子酒」お酒好きの親子が禁酒の約束を取り交わしますが・・・・・

今回は、お酒にまつわるおなじみの演目「親子酒」を紹介します。ご存知の方も多いでしょうね。原話は上方の落語家・初代露の五郎兵衛の作とされています。東京落語では、酒好きの親子が父親の提案で互いに禁酒を約束する、という短い話しです。落語初心者の方...
滑稽話

落語「こんにゃく問答」での、にわか坊主と修行僧のやりとりと手ぶり身ぶりがおもしろい

寺の坊主に扮したこんにゃく屋の六兵衛が、旅の修行僧に禅問答をしかけられます。何も知らない六兵衛と修行僧・託善の禅問答は、まるでパントマイムを見ているようです。まったくかみ合わない、とんちんかんなやり取りを「こんにゃく問答」と言いますが、落語が生んだ四字熟語のようですね。
人気落語家

立川こはるの経歴、プロフィール!真打昇進、立川小春志に改名!

2023年5月5日、立川流の唯一女流落語家・立川こはるが真打に昇進します。落語立川流に女性で初めて入門したのが立川こはるです。真打昇進を機に、立川小春志(こしゅんじ)と改名します。修業の厳しさで知られる立川談春の門をたたき、17年間を要して晴れて真打昇進となりました。
人気落語家

春風亭一花の経歴、プロフィール!実家は東京下町で結婚している?

人気女性落語家、春風亭一花さんを紹介します。まだ圧倒的な男性社会の落語界ですが、女性落語家の活躍ぶりはテレビ・ラジオや各地で開催されている落語会を通じて知られるようになりました。春風亭一花さんの落語実力は前座の頃から折り紙付きです。
人気落語家

林家つる子の経歴とプロフィール!両親と結婚や古典落語大ネタ「芝浜」への挑戦は?

男性が作り上げ男性が演じてきた落語の世界ですが、女性の進出もあって落語界も賑やかな業界となってきました。演者が女性だけの落語会が開催されたり、演者もお客様も女性だけという落語会もあったりします。林家つる子さんの活躍を紹介します。
人情噺

落語「藪入り」は笑えて泣ける、古典落語の名作人情噺です!

今回は人情噺「藪入り」の紹介です。登場人物は、3年前に商家へ奉公に出た亀吉と、その父親と母親の3人です。時代は明治です。3年ぶりに奉公先から帰省する息子・亀吉と、今か今かと首を長くして待つ父親と母親の姿が、話術巧みな落語家によって演じられま...